ふくらむ胸で浮かんでしまえば必ずそのときに

すこし時間が経ってしまいましたが、ニコのツアー名古屋&大阪に行ってきました。
ニコでは初めての遠征です。たのしかったー!以下ネタバレなので気をつけてくださいね。



★セットリスト(2日間共通)


THE BANGY
武家諸法度
3年目の頭痛薬
アボガド


(My Sweet)Eden

病気
BCG
トマト


バニーガールとダニーボーイ
Broken Youth
GANIMATA GIRL
夜の果て


風人
そのTAXI 160km/h
ビッグフット



【EN】
雨のブルース
ホログラム
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まずはもうセットリストが嬉しすぎる!
3年目の頭痛薬が聞けたときは本当に嬉しすぎてもう帰ってもいい!って思った笑。
イントロで思わず叫んじゃった。あのいなたいギターがね、たまんないの。
雨のブルースもうわあって声が出た。
「自分の若さに濡れた」っていうフレーズがいいですよね。
インディーズの2枚が好きすぎるわたしには嬉しすぎるセットリストです。


今回は病気・BCG・トマトの3曲で鍵盤が入っているのですが、
それが結構しっくりきて良かった。
病気は4人の、バンドの音だけで聞きたかったけど、他は入れて正解かな。
特にBCGはド派手なグラム的なかっこよさがあると思うから
ああいうきらびやかなのがいいなあと。
トマトは生ピアノでやられたら泣くかも…って思うほど、
光村龍哉というひとの歌にやられました。
最初はあんまり好きじゃなかったんだけど、ライブで聴くともう、奪われる。


「春の日差しは思っていたよりもブルー」
この言葉を歌う彼の前では何もできなかった。
きっと記憶が呼び戻されるから、なんだけど。
わたしには大きな喪失の記憶があって人格形成に大きく影響している(と思う)
もう10年以上前の話なのにわたしはまだそのことを消化できていない。
それがこの曲で呼び戻される。小学生だったわたしとその世界。
すこしいびつな記憶。
みっちゃんはどんどん歌が旨くなりますね。
この人の表現のその先が見てみたいと改めて思う。



もう散々しつっこく言ってるけど、わたしはさっかんのベースが異様に好きで好きで。
色気とメロディ感とうねり。この要素のバランスがもうわたしのどまんなか。
風人はこの好きな部分が堪能できる曲で、初めて聴いたときからドキドキが止まらない。
ライブで聴くとまたグッと引き込まれるし、鷲掴みにされる。
歌に寄り添っていながら、自分自身が高らかに歌ってるんだよね。
そこが好き。



今回のライブではふるくんに目が釘付けでした。
ギターの弾きっぷりのよさったら!
もうまさにギターヒーローみたいで本当にかっこよかった。
特に夜の果てのソロが好きすぎる〜!
ジャキジャキした質感とメロウなメロディにやられた…
メジャー以後の曲では圧倒的にこの曲が好き。
あのギターソロの感じで1曲作ってくれないかな。
ニコのこういう夜や翳りの音楽にどうしても魅かれる。
最近の爽やかポップも嫌いじゃないけど、こっちに本質があると思う。


ふるくんのギターはへヴィさもあるんだけど、音が透明で光の粒のようだった。
どんなに殺伐とした空気の中でもつめたくなりすぎない。
これは彼のパーソナリティであり、バンドのパーソナリティがそうさせてるんだと思ってる。
そこがニコの魅力のひとつかな、と。
ミストーンとか結構目立って、首をかしげちゃう部分もあったけど。
大阪のイメトレの最後とかよれてたし。



祥太郎さんのドラムは人柄がそのまま出ていてニコニコしてしまう。
華やかで、ウォーミーで、やさしい。しなやかな音だなあといつも思う。
どっかんどっかんした部分とやわらかな部分のコントラストがいい。
コーラスも安定していて見てて安心するひと。
エデンの
「everybody sings ready set go!」
のとこの掛け合いがライブだと格段に良くて大好き。



大きな会場を埋め尽くしていく彼らの音楽は不釣合いじゃなかった。
むしろ似合っていたと思う。
明日が本当に楽しみだな。夕暮れ時にプレイヤが聞きたい。
薄く染まった空とビル群。
すこしのアルコールを片手にゆらゆらしたら絶対素敵だと思うんだ。