何度でも咲き誇るように


Syrup16g


その名前をはじめて聞いたのは2002年のこと。
高校1年生だった。
今よりもずっとずっと暗い性格で、閉じていたころ。
友達も少なかった(今でも少ないけど)
クラスにあまりなじめないときに聞いた彼のうたは、
あのとき確かに救いだった。救われた。


それから6年。
12月9日NHKホール。彼の言葉で終わりを知った。
呆然と立ち尽くしたまま聞いた「翌日」はすり抜けていった。
彼の言葉を咀嚼することでわたしの脳みそは精一杯。
よくわからないままライブは終わり、
一旦という言葉に一縷の希望を託して帰路につく。


その夜、画面に映し出された無機質な文字に叩きのめされる。


「解散」


決定的な言葉。聞きたくなかったことば。
もう少し、彼のうたが聞いていたかったのに。




2008年3月1日 日本武道館
わたしはこの日の記憶が曖昧だ。
憶えておきたいのに神は非情にも忘れさせる。
でも最後の「reborn」だけは忘れない。憶えてるよ。
真っ白な光の中で歌う五十嵐隆は本当にきれいだったから。




再び歌いだしたことがほんとうにうれしいです。
そしてどうもありがとう。
あなたたちと、そのうたに出会えてよかった。