マンガの読書記録

ことしはブログをもう少し活用しようと思い、手始めに最近の読書記録マンガver。

2017年始にkindleを導入、amazonプライム会員になったことを契機にエンタメをより手軽に、より充実させられました。朝も夜も遅い現在のライフスタイルに電子書籍という形態は思っていた以上に相性が良かったです。書籍はやっぱり紙で読みたい気持ちが強いのですが、マンガに関しては完全に電子へ移行しました。ジャンプ系など大手の作品は発売日の0時になった時点で買えるし、予約しておけば勝手に配信してくれるし、何より思い立ったときにすぐ読めるというのが本当に便利。

見開きの大ゴマのシーンだと読みづらいのが難点ですが(特にハイキューでよく起こる)これは対応機種を買えって話ですね。電子書籍に否定的な人もいらっしゃいますが、わたしはその便利さと手軽さの恩恵に与りまくっているので、肯定派です。いくらでもやりようはあると思うし、もっと電子書籍マーケットが活発化してほしいと思います。


さてここからは備忘録。

応天の門 8巻 (バンチコミックス)

応天の門 8巻 (バンチコミックス)

平安時代初期を舞台に菅原道真在原業平が事件を解決していくクライムサスペンス。いやー素晴らしいです。最新刊もとても面白かったし、この先が楽しみでなりません。菅原道真の末路を考えると彼の「正しさ」になんだか切なくなってしまう。「正しさ」は時として正解ではないのだということをこれから彼はどのように受け止めていくのでしょうか。文化庁メディア芸術祭 新人賞受賞おめでとうございます。


月に吠えらんねえ(4) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(4) (アフタヌーンKC)

こちらも文化庁メディア芸術祭 新人賞受賞作。近代詩(文学)作品を擬人化したマンガで、読むたびに頭をガツンと殴られます。その衝撃を言葉にすることができなくて、巧みに言葉を操る彼らのすごさを改めて感じると共に敬意を抱く。だってそれは才能なんて軽い言葉で片付けていいようなものじゃない。白さんガールズの内情を描いた番外編がとても好きです。


ジャンプ連載作の中で今いちばん楽しみにしている作品。とてもやさしい作品です。9巻まで刊行されていますが、ひとつ前の8巻で描かれた主人公の師匠筋・煉獄杏寿郎の戦いとそのやさしさに涙が溢れて止まりませんでした。何度読み返してもボロボロ泣いてしまう。でも、こんなに泣けてしまうのは30代になった今だからだなとも思う。


爽やかさとは正反対の、ドロドロした感情が渦巻く高校野球マンガ。自分の横をするりと追い越していく強烈な才能を前に嫉妬するなというほうが無理があるし、認めたくないと思うのは正常な感情だと思う。ましてや高校生、自分をはるかに超越した圧倒的な才能がすぐ近くにあったら投げ出したくもなるよね。才能との折り合いの付け方って難しい。


中原中也小林秀雄、そして彼らを翻弄した長谷川泰子の三角関係を描いた秀作。実際のエピソードにフィクションを織り交ぜていて、するっと読めます。3巻で打ち切りになったようで、話の筋としてこれからといういいところで終わってしまうのが本当にもったいないし、モヤモヤする! どこかで続きが読めたらいいのですけど、どうしたものか。


不倫×SFなんてキャッチコピーがついていますが、かのんというひとりの女性の恋の話です。高校時代から好きで憧れていた人が結婚して、それでもずっと好きでいただけ。最初の頃はかのんの一途さにまだ共感できていたけど、最新刊では主要人物3人がみな一様に身勝手で、自分のことしか考えてなくていなくてイラっとした。けど、表面に出さないだけで人間なんてみんなそんなもんなのかもしれない。特に恋愛なんて身勝手の塊みたいなものだし。


女性性の不平等さをここまで痛烈に描いた作品はなかなかないと思う。苦しいし、読んでいてしんどいところもたくさんある。でもこうして呼びかけることで女性にとって希望の持てる世の中になってほしいとも思う。主人公・美鈴をレイプし、その後も事実を盾に関係を強要する早藤のクソさはこのクズがすごい2017大賞ものです。


1巻無料だったときに読んでみたら面白かった。こんな先生がいたら、と憧れるような年齢でもないし、スタンダードな話だなとも思う。でも、教育に携わる者としてはこういう話に救われる夜もある。子供たちは本当にかわいいんです。なんとかしてあげたいって思っちゃうんだよ。ね、高柳せんせい。


kindleのおかげで落ちていた読書ペースが少しずつ戻ってきているのでことしはモリモリ読むぞー!